秋田商8強!成田“機動破壊”に耐えた

 「全国高校野球・3回戦、秋田商4-3高崎健康福祉大高崎」(16日、甲子園)

 168センチの左腕エースが「機動破壊」に立ちはだかった。秋田商・成田翔(かける)投手(3年)が延長10回9安打3失点、7奪三振の完投勝利。161球を投げ抜き、同校初の夏2勝、1935年以来、80年ぶり夏8強を導いた。

 10日の龍谷(佐賀)戦で16三振を奪い、完封。この日は「追い込む前に打ってくれれば」と140キロ超に縦、横のスライダーを、あえて甘めに投げ、打たせて取っていった。

 健大高崎(群馬)の機動力にも耐え切った。3-1のリードで迎えた八回だ。1死から連打を浴び一、二塁。次打者の初球に重盗を仕掛けられ、工藤慶捕手(3年)が三塁へ送球失策。さらに適時三塁打を浴び、追い付かれた。なおもバント安打で揺さぶられ、四球で2死満塁。だが中飛に打ち取り、勝ち越しは許さなかった。

 「揺さぶられ、ボール球が多くなった。でも想定内。点を取られるならそう(機動力)だと思った。気にしない。できることをやろう」と、自らに言い聞かせ踏ん張った。

 味方が延長十回に決勝点を挙げ、その裏、先頭を出しながらも、後続を3人で封じた。「リードにも外野の守備にも助けられた」と、大仕事にもチームメートを称賛した。

 17日の準々決勝も「疲労はあるけど、疲労のせいにはしない」と連投する意欲を見せた。「僕が投げてベスト8から一つでも二つでも上に上がる。満足せずに勝ち上がる」と、100周年の高校野球に「秋商」の名をさらに上まで刻む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス