「高校野球・春季神奈川大会準々決勝、橘１２－５平塚学園」（２９日・横浜）

　橘が昨秋優勝校の平塚学園を破り、初の４強入りを決めた。

　初回に３番・福田の右越え適時三塁打などで２点先制すると、四回には福田の右越え３ランなどで一挙４点。最後まで攻撃の手を緩めず、先発全員の１６安打で１２得点した。

　自校グラウンドでフリー打撃ができない、厳しい練習環境の公立校が、強豪私学をねじ伏せての準決勝進出。福田茂監督も「勢いしかないチーム。平塚学園さん相手に守ったら勝てない。打ち勝ちなさい、と言っていた。最後まで攻めようと、それだけでした」と、興奮冷めやらぬ様子。指揮官の長男で、４安打６打点の大活躍だった福田は「ベスト８は超えたいと思っていた。本当にうれしい」と笑顔満開だった。