長嶋氏 あえて人前に出て行く理由とは

 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(78)が3日、TBSの特別番組「独占!長嶋茂雄の真実」に出演。04年3月に脳梗塞で倒れた当時の深刻だった状況とリハビリ生活を明かし、まだ右半身にまひが残りながらも積極的に人前に出ている理由を語った。

 番組には次女のスポーツキャスター・三奈さん(46)も出演。倒れた当時は意識はなく、医師からは「生きるか死ぬかわからない。良くても一生寝たきりになることもしれません」と言われたといい「絶対ウソだと思いました」と、当時を思い出して涙ぐんだ。

 だが倒れた5日後に意識を取り戻し、さらにその1週間後からリハビリをスタート。長嶋氏は「脳梗塞というのは、相当ひどい病気なんだとわかった。何とかこの病気に勝とうじゃないかと思った」と振り返った。

 かなり回復したとはいえ、まだ言いたいことがうまく話せず、右半身にはまひが残る。それでも精力的に人前に出ていることについて、長嶋氏は「やっぱりこの病気に勝とうという者は、内だけじゃダメ。外へ出ていろんな人に会って勉強して、やることが、この病気に勝てるんだという気持ちを実感として思ったわけ」と説明した。

 リハビリ開始時には全く動かなかった右手、右足は現在では一人で歩行できるまでに回復。それでも「動きはまだ70点」と笑うミスターは、もちろん“完全勝利”を狙っている。

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