球児、手応え0封 感覚取り戻した

 「オープン戦、レンジャーズ6-6レッズ」(23日、サプライズ)

 各地でオープン戦が行われ、レンジャーズの藤川球児投手(34)はアリゾナ州サプライズでのレッズ戦に七回途中から4番手で登板し、1回1/3を無安打無得点に抑えた。マーリンズのイチロー外野手(41)はメッツ戦に「6番・左翼」で臨み、3打数無安打だった。

 チームの開幕戦までちょうど2週間。藤川は打者4人をきっちり封じ「結果もきょうぐらいからすごく大事になる。走者を一人も出したくないと思って投げていたので良かった」。笑顔が手応えを物語った。

 七回2死二塁で登板。昨季29本塁打の4番・フレージャーを、直球を見せてからカットボールで泳がせて二飛に打ち取った。八回はスプリットで空振り三振を奪うなどテンポよく3人で片付けた。

 前回登板したマイナーの紅白戦で好調時の感触を思い出しかけたという。リリースの際の力の入れ具合を微調整。右肘手術から復帰した昨年は手にできなかった感覚がよみがえった。「ゴルフのように、分かったと言って(手応えを)なくすこともあり得るので」と笑うが、首脳陣へ力強くアピールした。

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