上原、シリーズ史上初“けん制死”締め

 「ワールドシリーズ・第4戦、カージナルス2-4レッドソックス」(27日、セントルイス)

 セントルイスで第4戦を行い、レッドソックス(ア・リーグ)がカージナルス(ナ・リーグ)を4‐2で破り、2勝2敗とした。上原は九回に登板して1回を無失点で、同シリーズで日本投手初となるセーブを挙げた。1死から安打を許した上原は2死後、一塁走者をけん制で刺した。米記録会社によると、けん制死でポストシーズンの試合が終了したのは史上初。

 レッドソックスは六回にゴームズの左越え3点本塁打で勝ち越した。田沢は七回2死一、二塁から投げ、1/3回を無安打無失点だった。

 九回2死一塁。強打者ベルトランと対戦していたレッドソックスの上原が、一塁へのけん制で走者を刺し、日本投手のワールドシリーズ初セーブを記録した。日米15年のプロ生活で「記憶にない」というけん制による試合終了は、109回を数えるワールドシリーズの歴史でも初めての珍事。アウトの判定に、一塁手ナポリとともに跳び上がって劇的な勝利の喜びを分かち合った。

 前夜もシリーズ史上初という走塁妨害によるサヨナラ負けだったが、しっかりと気持ちを切り替え、2点リードの九回にマウンドに上がった。1死からクレイグに右越え打を浴びたが、2死後に「ずっと同じリズムで投げていたので、ちょっと変えようかな」と試したけん制が見事に決まった。ナポリは「素早い動きだった。あんな形で試合が終わるとは思わなかった」と驚いた。

 シリーズ初セーブには「どうでもいい。チームが勝てばいい」とさらりと流したが、ウイニングボールはしっかりと手にしていた。意外な形で守護神が試合を締めくくり、レッドソックスが対戦成績を五分に戻した。

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