球児、いい夢見ろよ!アニキから快眠枕

 安眠がメジャー成功の鍵だ!米大リーグ・カブスの藤川球児投手(32)に待ちに待った「贈り物」が届けられた。渡米後、順調に調整を続ける球児が阪神時代にアドバイザリー契約を結んでいたファイテン社に寝具を依頼。同社契約者で本紙評論家の金本知憲氏がこれを聞きつけ、日本からの手土産としてプレゼントした。球児が“強力援軍”を武器に夢に向かう。

 アリゾナで日焼けした球児の顔が、ほころんだ。「カネさんが持ってきてくれたんですか!?」。欲しかったオモチャを手に入れた子どものように無邪気な顔。新天地で順調にキャンプを過ごす元虎の守護神が、心強い援軍を手に入れた。

 「阪神時代に僕の健康状態を見てもらっていた吉川(敏一)先生(京都府立医科大学学長)から『シーズン中の疲労をとるためにはチタンマットがいい』と薦められていたんですよ。アメリカで生活をするようになって、睡眠の大切さを改めて実感したので、日本で愛用していたマットをファイテンさんにお願いしたら、カネさんが枕を持ってきてくれて…。ありがたいですね」

 阪神時代から安眠を重要視してきた。渡米後、蓄積疲労を癒やす寝具をアドバイザリー契約を結んでいたファイテン社に依頼。メジャーリーグなどの取材で米国滞在中の金本氏と食事を共にした際に枕を手渡され、異国での不安が解消された。

 自炊も始めた。慣れない新生活による負担は本人が自覚する以上のものがある。体重増を目指し「ウエートトレーニングに費やす時間も増えた」という。夢をかなえるために自身の肉体と向き合う時間は阪神時代よりも長くなった。快適な睡眠が、球児の好調なパフォーマンスを支えている。

 セットアッパーとしてメジャー挑戦をスタートさせるが、志は“本職”のクローザーにある。米国時間26日のレッズ戦(オープン戦)で、カブス正クローザーのマーマルが5番手で登板。被安打4、与四球1、失点6と炎上した。同投手はここまで11試合に登板するも、防御率は4点台後半。制球も安定せず、与四球8を記録する。

 開幕後もこの惨状が続けば、カブス党の間で守護神待望論が沸き上がることは必至。球児が新クローザーの座に就く日もそう遠くはないかもしれない。待ち望んだ“差し入れ”を援軍に、球児が大きな夢をかなえる。

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