「咲くやこの花賞」受賞作家、大阪で個展
サイギャラリー(大阪市西区)で、3月10日から「三宅砂織展」がおこなわれます。彼女は、大阪市が昭和58年度(1983年)から贈呈している「咲くやこの花賞」を受賞した作家。将来の大阪文化を担う若手芸術家を対象とするこの賞は、「美術」「音楽」「演劇・舞踊」「大衆芸能」「文芸その他」の5部門から成り、多くの受賞者が国内外で活躍中。「三宅砂織展」は、受賞者の発表の機会として、年に数回開催される「咲くやこの花コレクション」のひとつとして開催されます。
三宅はフォトグラムという、カメラを使わずに被写体の影を焼き付ける写真技法を用いているアーティストです。作品は、スナップ写真をもとにモノクロ反転したネガの絵を描き、その絵をコンタクトプリントして作られています。写真であり絵であり、そのどちらでもないような不思議な雰囲気と、見る者の記憶に強く働きかける作用が特徴です。
彼女は2011年度に咲くやこの花賞を受賞しました。その前後に国内の有名な美術賞を幾いくつも受賞しており、昨年には文化庁新進芸術家海外研修制度でパリに1年間滞在していました。本展は帰国後初の個展で、新作8点を出品する予定です。海外での経験を得て、一段と成長したアーティストの今を知る絶好の機会です。
文/小吹隆文(美術ライター)
(Lmaga.jp)
