京都で、十五代、450年にわたる樂焼の展覧会

「京都国立近代美術館」(京都市左京区)で、約450年にわたる樂焼(らくやき)の世界を堪能できる『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』展が、12月17日から開催されます。

安土桃山時代に織田信長と豊臣秀吉の茶頭として活躍し、「侘び茶」を大成した千利休。彼の求めに応じて陶工の長次郎が作り出したのが「樂焼」の茶碗です。その特徴は、手捏ねで形を作り箆(へら)で削ぎ落とす造形法と、鞴(ふいご)で火を調節しながら低火度で焼き上げる焼成法にあります。

そして樂焼は、現代の十五代樂吉左衞門まで約450年にわたり、一子相伝で伝えられてきたのです。興味深いのは、一子相伝が必ずしも世襲とは限らず、それぞれの当代が時代の先端に立ち、自分なりの作風を作り上げてきたことです。この「不連続の連続」こそが、樂家及び樂焼の本質と言えるでしょう。

本展では、樂家歴代の茶碗がかつてない規模で集います。なかでも初代長次郎の茶碗をまとめて見られるのは非常に貴重です。茶碗を通して広がる樂家の歴史と創造性、そして茶の世界の奥深さを知る絶好の機会です。2017年2月12日まで、一般1400円ほか。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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