関西初、360度ステージに囲まれる舞台

「静岡県舞台芸術センター(SPAC)」を拠点に、静岡発のオリジナル舞台を世界に発信し続けている劇団SPAC。世界三大演劇祭の「アヴィニョン演劇祭」を始め、世界各地で上演&絶賛されている舞台『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』が9月9日~12日に関西初上陸し、奈良・平城京跡の野外劇場で上演される。

日本の伝統的な意匠を多用した美術と、文楽のように語り手(スピーカー)と演じ手(ムーバー)が分かれた独特の演出を手掛け、世界的にも高く評価されている演出家・宮城聰。彼が率いるSPACの代表作でもある本作の最大の特徴は、ステージが客席を取り囲むリング状の舞台で上演することだ。野球場で例えるとグラウンドに客席があり、本来観客席となるスタンド側で芝居が行われる形となる。

物語は、古代インドの長篇叙事詩『マハーバーラタ』の中でも、最も美しいラブストーリーと言われるナラ王の物語を抜粋。キャラクターたちが文字通り縦横無尽に飛び回り、打楽器の生演奏とスピーカーの荘厳な声が四方から響き渡る舞台は、まさに劇世界の中に放り込まれたような、強烈な臨場感が味わえるはず。あまりに大規模ゆえ、関西での上演はこれが最初で最後かもと言われる野外劇。10月に同じ場所で公演を行う維新派『アマハラ』とのセット券もあるので、合わせて観に行ってみては。

文/吉永美和子

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(Lmaga.jp)

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