悪送球…秀岳館ミスに泣き決勝ならず

 「選抜高校野球・準決勝、高松商4-2秀岳館」(30日、甲子園球場)

 秀岳館(熊本)は延長十一回の末に高松商(香川)に敗れた。

 日本一の頂は、そう甘くはなかった。初めて4強入りした秀岳館の進撃が止まった。延長戦で敗れた鍛治舎巧監督(64)は「めったに出ないミス。選手を責めても仕方ない」とサバサバと話した。

 十一回に奪われた決勝点は、悪送球で広がったピンチから。九回は無死一塁で送りバント失敗。明暗を分けた2つのミスに絡んだ広部就平内野手(2年)は「ミスで負けることがわかった。ここ一番で決められるようにしたい」と唇をかんだ。

 六回には鋭い当たりの安打を連ねて同点。だが、最後は詰めの甘さが出た。「バントはあまり練習をやらなかった。守備、バント、走塁。計算できる武器を磨きあげたい」と指揮官。14年4月の就任時に掲げた「3年で日本一」の目標へ、夏はスキのない集団になって再び挑戦する。

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