高知38年ぶり4強!いざ安楽と初対決
「センバツ・準々決勝、高知2-0仙台育英」(1日、甲子園)
準々決勝残り2試合を行い高知(高知)が明治神宮大会覇者・仙台育英(宮城)を下し、38年ぶり4強入りを果たした。四回、暴投と8番・前田隆靖捕手(3年)の適時内野安打で2点先制。酒井祐弥投手(2年)‐坂本優太投手(3年)の零封継投で接戦を制した。済美は1点を追う八回、上田恭裕外野手(3年)の左前適時打など一挙4得点で逆転に成功。準決勝第2試合で高知‐済美の四国対決が実現する。
大舞台で一戦一戦たくましく成長する高知が神宮覇者も撃破した。九回、併殺打で試合を締めた坂本優は勝利の喜びを体全体で表現。試合後、6回無失点の先発酒井とお立ち台に並んだ3年生右腕は「緊張しましたが、酒井があれだけの投球をしたので負けられませんでした」と先輩の意地を強調した。
2年生右腕の酒井が先発で試合をつくり、前チームからエースナンバーを背負って経験豊富な坂本優につなぐ。“勝利の方程式”で3連勝の島田達二監督(40)は「出来過ぎです」と話すが、選手の性格を熟知した起用法がピタリはまっている。もともと前に出るタイプの坂本優だが、今は先発志望を封印し、三振へのこだわりも捨て、制球重視の投球でフォア・ザ・チームに徹している。
昨秋は負傷で出遅れた。新チーム結成直後の練習試合で死球を受けて右手首を骨折。8月末の新人戦には登板できなかった。戦列復帰するまでの間、投手陣の穴を埋めたのが酒井であり、和田恋だった。「投げられない時に支えてもらった人に感謝しています」と坂本優は口にする。
島田監督は「うちのエースは坂本(優)。信頼しているから後を任せられる」と言い切る。練習やミーティングでは口数が多くない主将の和田恋を積極的に助けているのも副主将の坂本優だ。
盤石の必勝継投で優勝した75年以来となる4強入り。準決勝は済美・安楽との初対決だ。「目標は日本一です」と胸を張って答える坂本優。昨秋の四国王者としての意地もある。“四国対決”を制し、高知が38年ぶり頂点まで駆け上がる。
