都立の星・日野8強!早実に続き日大鶴ケ丘も

 「高校野球西東京大会・4回戦、日野8-4日大鶴ケ丘」(18日、神宮)

 西東京では、日野が第1シードの日大鶴ケ丘を破り準々決勝に進出した。エース右腕・佐々木千隼投手(3年)が、延長13回を投げ抜いた15日の早実戦に続いて完投。ダメ押し弾など投打で貢献した。

 強さは揺るぎない。本物だ。日野がまた強豪を食った。日大鶴ケ丘のプロ注目右腕・大高を序盤で攻略し、14安打と打線が爆発。堂々の8強入りを決めた瞬間、マウンドに歓喜の輪が広がった。

 主役は大黒柱の佐々木だ。初回2死一、二塁から先制の適時二塁打を左中間へ。大会初登板の大高に対し「立ち上がりに流れを持ってこれれば」という狙い通りの一打を放つと、八回には高校通算33号となる左越えソロ。投げても、221球で完投した早実戦の疲れを見せず、4失点で9回124球を投げきった。

 甲子園出場経験はないが、09年の4強など着実に実力をつけてきた。他の部とグラウンドが共用でフリー打撃が足りない分は、体幹トレやティー打撃でカバー。都立校の限られた環境でも、嶋田雅之監督(49)は「体格的にも、どこにも負けていない」と自信を見せる。

 早実との激闘を制したことで、佐々木は「経験値が上がったな思う」と話す。この日、着用した打撃用手袋は、早実の佐藤から託されたもの。名門からの思いも受け継いだ勝利は文字通り、血となり肉となっている。

 準々決勝の相手は王者・日大三。09年の準決勝、昨年の4回戦で敗れた因縁の相手でもある。佐々木は「3度目の正直で絶対に勝ちたい」と闘志を燃やす一方「甲子園しか目指していない。8強でも準優勝でも、行けないと意味がない」と、さらに先を見据えた。都立の雄としてのプライドを胸に、歴史を塗り替える。

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