【競輪】稲川翔がG3初V

 G3初優勝を達成した稲川翔
2枚

 「開設67周年記念・G3桜花賞・海老澤清杯」(12日、川崎)

 稲川翔(31)=大阪・90期・S1=が脇本雄太の先行に乗ってまくる郡司浩平をけん制。ゴール前で鋭い差し脚を発揮して、G3初優勝を決めた。2着は脇本雄太、3着は稲川の後位を固めた藤木裕が入り、近畿ラインで確定板を独占した。人気を集めた昨年のグランプリ覇者浅井康太は、最終2角からまくるも伸びを欠いて8着に敗れた。

 苦しい時期を乗り越えてG3初制覇。表彰式では自然と稲川のまぶたから涙がこぼれてきた。

 2014年6月に高松宮記念杯(宇都宮)を優勝して先にG1制覇。15年はS級S班としてレースに臨んだが、優勝回数0回と思うような活躍はできなかった。さらにS班最終戦の15年12月の伊東記念で落車し、左肘を脱臼骨折。今年のG1初戦・全日本選抜(久留米)は病院でレースを見ていた。

 「本当に苦しかった。この舞台に戻ってこられないと思ったからうれしい。苦しい時期も近畿の仲間が親身になってアドバイスをくれた。こんなに早く優勝できるとは…。脇本君が強くて抜いた感触はなかったけど、藤木君からゴール後に声を掛けてもらい(優勝を)実感した。今後も恥ずかしくないように頑張りたい」としみじみと振り返った。この後は19日からの平塚F1を走り、30日から始まるG1・日本選手権(静岡)で2回目のG1優勝を狙っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競輪最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス