【ボート】茅原の乱!初出場で涙の初V

 「グランプリ・SG」(23日、平和島)

 6号艇の茅原悠紀(27)=岡山・99期・A1=が、最内差しでグランプリ初出場初V、SG初制覇を成し遂げた。2着は菊地孝平、3着は白井英治で3連単(6)(4)(1)は5万1680円で、SG優勝戦歴代4位の高配当となった。なお11Rのグランプリシリーズ戦優勝戦では平本真之(30)=愛知・96期・A1=が5コースまくりでこちらもSG初優勝を決めた。

 2014年の締めくくりはあっと驚く6号艇、そしてグランプリ初出場の27歳だった。今年5月の平和島周年優勝戦1号艇でFに散った茅原が、その平和島で男になった。ファンからの大声援を受けて「感謝、感動」の涙にくれた。

 グランプリが2ステージ制になった最初の大会で、1st、2ndを勝ち抜いた茅原が頂点に立った。もともと行き足から伸びが良かったが、優勝戦では出足も仕上がった。「感覚的にいい感じだった。ターン回りの感じが良かった」。1周1Mでは最内を差した。「普通のターンだったのに、1番前を走っていた。“えー、うそ”という感じだった」。最高の舞台でパーフェクトな仕上がり、そして旋回を披露した。

 感謝の言葉は仲間へも向けられる。グランプリ出場の桐生順平、シリーズ戦の篠崎元志、新田雄史らと“ニュージェネレーション”を結成。優勝戦の調整には新田のアドバイスがあったという。そして岡山支部で所属する「イーグル軍団」の後押しも。ゲキを飛ばした先輩の川崎智幸は「モノが違う。自分をしっかり持っていて、向上心がすごい」と、即座に答えを出した後輩に目を細める。

 気になる賞金1億円の使い道は「とりあえずランボルギーニを買います」と宣言した。「35歳までに賞金王」というノルマはあっさりとクリアした。それでも現状に甘んじることなく、さらなるタイトル奪取を目指す。

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