【ボート】太田SGV7!賞金2位に

 「チャレンジカップ・SG」(30日、下関)

 12RのSG・チャレンジカップは、1号艇の太田和美(41)=大阪・69期・A1=があっさりイン逃げで快勝。通算7度目のSG制覇を果たした。2着は菊地孝平。SG・グランプリ(18~23日・平和島)出場を目指した吉田俊彦(3着)と浜野谷憲吾(6着)はともに勝負駆けは成らず。11RのG2・レディースCCは岸恵子(42)=徳島・73期・A1=が逃げ切り優勝。5着の守屋美穂がプレミアムG1・クイーンズクライマックス(28~31日・住之江)出場を決めた。

 後方で展開される2着争いは、グランプリ出場も懸かった壮絶なもの。だがそのはるか前方に、悠然と走る太田の姿があった。インから1Mをきっちり先マイして、あっさり優勝。「1Mで誰もきてなかったから。そこで大丈夫だと思った」。3年連続、7度目のSG優勝。表彰も慣れたもので、喜びを語る表情も淡々としていた。

 手にしたのがエース64号機。「エース機を引いたから優勝って、なかなかない」。ダービー(とこなめ)で同じようにエース機を引いて優勝した同期の仲口を「すごいこと」と認めていただけに、素直な思いだろう。その力を、最終決戦で改めて実感。「(雨で)条件が悪くなったから。いいエンジンだから出たのかな」。最高の舟足で戦えたようだ。

 この優勝で賞金ランクは2位に浮上。「この2年くらいは、リズムを落として決定戦に行ってしまっていた。今年は新ペラ制度になってからは、最高のリズム」。グランプリは苦手意識のある平和島だが「決定戦があるし、恵まれだけど周年(5月)を勝てたから」と悪いイメージは払しょくする構え。初SG制覇だった1998年以来2度目の黄金のヘルメットへ、流れは最高だ。

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