SG・第60回全日本選手権
瓜生完勝!年間獲得賞金1億円突破
2013/10/21 平和島12R▼SG・全日本選手権・優勝戦 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | ① | 瓜生 正義 | 東京 | ① | 15 |
2着 | ③ | 中沢 和志 | 宮城 | ⑥ | 20 |
3着 | ② | 田村 隆信 | 徳島 | ⑤ | 13 |
4着 | ④ | 山口 達也 | 岡山 | ② | 17 |
5着 | ⑤ | 今村暢孝 | 福岡 | ③ | 16 |
6着 | ⑥ | 松井 繁 | 大阪 | ④ | 14 |
圧倒的な支持を受けた瓜生正義(37)=東京・A1=が、深い進入もモノともせず、インから逃げ切り勝ち。完璧な強さを見せつけて、10年(桐生)以来となる、全日本選手権2度目の優勝を成し遂げた。同時に年間獲得賞金も1億円を突破。単独トップに立った。2着は6コースから器用に立ち回った中沢和志。3着には田村隆信が入った。
賞金ボードを掲げる瓜生正義
イン逃走!ダービーV2
最後まで強さは揺るがなかった。瓜生はイン死守ながら、外枠勢の前付けがあって100メートル付近の起こしを強いられる。「調整が合っていなくて、100メートルから起こすような仕上がりじゃなかったんですけどね」。それでもSをコンマ15全速で決めると、1Mを難なく先マイ。すんなり独走に持ち込んだ。09年に笹川賞(福岡)を優勝してから、これで5年続けて何かしらのSGを制していることになる。「今まで教わったことをやっているだけ。それでも、小さい仕事でも楽しくやれていますよ」。仕事の充実ぶりが、そのまま結果となってあらわれているのだ。
4月に長男の中学進学に合わせ、慣れ親しんだ福岡から東京へ転居した。「不安はないです。僕ら家族にとって、この引っ越しは大きなチャンスととらえています。新しい出会いで刺激を受けて、いろんな世界を見なきゃいけないと言い聞かせていますから」。すべてを前向きに考える性格が、仕事の充実ぶりを呼んでいる。
今回の優勝で、年間獲得賞金でトップに。「もちろん、選手としての目標は賞金王。でも、賞金王を取った後でも、人間として成長していきたいですからね」。瓜生にとっては賞金王戴冠すらもある種の〝通過点〟。その先をも見据える姿勢に、強さの源泉がある。
1周2M
優勝戦VTR
注目のコース争いはS展示が145236の順で全艇スロー。本番は田村と中沢がダッシュに引いて1456・23。スリットでは山口と今村がややへこみ気味になり、5カドから伸びた田村が攻めに出るが、イン瓜生が伸び返して、難なく1M先マイ。そのまま押し切った。田村の攻めに乗った中沢が、艇団をうまくさばいて2着。1Mで4番手となった田村だが、2Mで内から山口をさばいて3着に入った。戦い終わって
中沢和志(2着)
「コースは想定内。もう少し展開があれば良かったが…。Sが全然だった。もっと速いかと思った」
田村隆信(3着)
「仕上がりに納得して臨めたし、Sも全速で行けた。ただ3対3のカドなら余裕をもって差せたと思う」
山口達也(4着)
「エンジンは調整できていた。コース取りは思った通りにできたし、悔いはない。もう1回優出したい」
今村暢孝(5着)
「Sはもう少し行かないと…。外に出られて包まれてしまった」
松井繁(6着)
「コースは始めからスローから行くつもりだった。もうひと足欲しかった」
WHO’S WHO
瓜生正義(うりゅう・まさよし)1976年3月5日生まれ。159センチ、血液型はA。福岡県飯塚市出身。県立嘉穂東高校を卒業後、本栖養成所76期に入学。デビューは95年5月の若松で、3走目に初1着を飾る。初優勝は96年11月の平和島。SGは98年笹川賞(桐生)で初参戦。初優勝は07年の笹川賞(住之江)で果たし、今回でSGは通算7回目の優勝。家族は妻と二男。所属は福岡支部だが、長男の中学進学に合わせ、4月から東京に居を構えている。通算獲得賞金は16億891万2791円。レースニュース
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