SG・賞金王決定戦
山崎初V!“勝利の女神”引退発表の愛妻・横西さんにXマスプレゼント
2012/12/24 住之江12R▼SG・賞金王決定戦 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | ④ | 山崎 智也 | 群馬 | ④ | 19 |
2着 | ① | 松井 繁 | 大阪 | ① | 22 |
3着 | ② | 井口 佳典 | 三重 | ② | 18 |
4着 | ⑤ | 瓜生 正義 | 福岡 | ⑤ | 22 |
5着 | ⑥ | 平尾 崇典 | 岡山 | ⑥ | 20 |
6着 | ③ | 太田 和美 | 奈良 | ③ | 21 |
智也が愛妻の引退に花を添える賞金王初V―。4号艇の山崎智也(38)=群馬・71期・A1=が4カドから華麗なまくり差しを披露。2Mで1番人気の松井繁を振り切って優勝、賞金1億円を手にした。妻で、今シリーズ直前に電撃引退を発表した女子のトップレーサー・横西奏恵さんが見つめる前での劇的V。ボート界屈指のイケメンレーサーが最後の大一番をド派手に締めくくった。
賞金王決定戦で優勝してイメージキャラクターの南明奈(左)と写真におさまる山崎智也
決まった電撃まくり差し!V会見はまるで結婚会見
12年ボート界を締めくくる最高峰の一戦は、実際のドラマ以上にドラマッチックな結末を迎えた。1周1M、先頭で突き抜けたのは人気を集めた1号艇の松井でも賞金ランク1位の井口でもなく、ランク12位のギリギリで住之江に乗り込んできた山崎だった。愛妻の電撃引退にも見劣りしない電撃まくり差しが、人気を集めた両者の間に鋭く突き刺さった。猛追する松井を2Mで振り切ると、あとは1億円Vロードを突き進むだけだった。「カミさんに舞台を整えてもらったので、優勝しかないと思っていた」。表舞台から去る愛妻に贈るクリスマスプレゼントは初の賞金王制覇と決めていた。前夜祭から、ことあるごとに彼女の名前を挙げて自らを奮い立たせて、見事に有言実行のV。レース後のピットで横西さんの姿を見つけると、最高の笑顔で抱き合った。
優勝者インタビューには横西さんも同席。カメラのフラッシュが愛妻に集中すると「オレが優勝したのに」と苦笑いするなど、まるで結婚会見のような盛り上がりだった。
エンジンの後押しもあった。前日のレースで他艇と接触して壊れたギアケースを交換するとパワーが急上昇。「(レース前の)特訓の感じで優勝する可能性は8割あるなと思った。足に余裕ができたのが大きい」。先行艇が転覆して奇跡の優出を果たすなど幸運続きのシリーズ。最後もボートレースの神様は山崎に味方した。
かつては賞金王決定戦の常連だったが、今回が6年ぶりの大舞台。01年にはファイナルで18億円以上のフライング返還を出した苦い思い出もある。「ずっと(賞金王に)乗ってなかったのは努力と勝利の女神が足りなかったから」。女子ボート界のトップを走り続けた横西さんの愛とパワーを背負って、山崎が13年のボート界もドラマチックに演出する。
1周2M
優勝戦VTR
スタート展示では太田がピット離れで遅れ、1243・56の並び。本番では、すんなり3対3の枠なりに落ち着いた。スタートはほぼ横一線。インの松井が1M先制するが、カドから山崎が全速ターンで松井の懐にまくり差しで切り込む。バックでの勝負は内の山崎が譲らず、2Mを先取り。松井は必死に追走し、逆転のチャンスを伺う。2周2Mこん身の差しで迫るが届かず。3着争いもシ烈で井口を瓜生が肉薄。最終コーナーまで続いたが、井口が3着を守った。戦い終わって
横西さん「陰からボート界を応援」19日に現役引退を発表した女子のトップレーサー・横西奏恵さん(38)が24日、住之江ボートで記者会見を行った。「1年くらい前からそういうこと(引退)を考えていたので、今はスッキリしてます。初めてSGで優勝戦に乗れたこと(06年平和島)が一番印象に残っています」と現役生活を振り返った。
夫の山崎智也が出場する賞金王決定戦前に引退発表したことについては「賞金女王が終わった次の日に(引退の)届けは出しました。結果的に受理が(決定戦前検日の)直前になってしまった」と話した。
「今は学校行事やクリスマスを娘と一緒に楽しんでます。今後は陰からボート界を応援したいと思ってます」と、すっかりママの顔になっていた。女子選手仲間には「男の選手に立ち向かっていく女子選手がたくさん出てきて欲しい」とエールを送った。
ピットまで応援に来ていた妻・奏恵さんにレース後に抱きつく山崎
前人未到の賞金王V4を狙った松井繁(43)は、山崎智也の華麗なまくり差しの前に屈して2着に終わった。 前人未到の賞金王決定戦V4を狙った“絶対王者”松井は、圧倒的な1番人気を背負って登場。進入争いはなく、松井は小回りブイから起こす態勢。絶好の楽イン隊形だったが、山崎にまくり差しを許して2着だった。
レース後の松井は意外にもサバサバしていた。トライアル3走で見せた脚は、優勝戦でも変わっていない。「(足は)変わらず良かったと思う。ただ、智也(山崎)が正解を出しとったんとちゃうかな」。まずは優勝した山崎を褒めたたえた。
1Mではハンドルを切り直したように見えたものの、松井自身はレースぶりについて「(インから)差されるようなターンはしていない」とのこと。最後に「残念です」とポツリ。8年連続18回目の賞金王決定戦出場、そしてV4達成―。“絶対王者”の目はもう来年に向いていた。
井口佳典(3着)
「悔しい。智也さんに伸びでやられた。これをバネにまた頑張りたい。もっと集中しないとアカンと感じました。来年もこの舞台に帰ってきます」
瓜生正義(4着)
「足はバランスが取れなかった。スタートが遅い。課題が多く、まだまだですね。また来年頑張る」
平尾崇典(5着)
「調整面を含め、自分がやるべきことはできた。スタートは全速か覚えていないが、自分の中ではいいのがいけた。最後の6人に残れたのは、誇りに思うし、これで変われると思う」
太田和美(6着)
「優勝戦メンバーに入ったら少し厳しかった。自分がエンジンを出し切れていなかった。それでも最後まで残れたし、自分なりには納得している」
WHO’S WHO
山崎智也(やまざき・ともや)1974年3月11日群馬県生まれ。38歳。館林高校卒。92年11月、桐生でデビュー(4着)。94年10月平和島で初優勝。4182走で1着1363回。優勝64回、SGは笹川賞(桐生、戸田)、全日本選手権(唐津、戸田)、賞金王シリーズ(福岡、住之江)、賞金王決定戦(住之江)で通算34優出でV7。GⅠは20回(優出86回)。生涯獲得賞金は19億2622万905円。2010年12月、当時女子ボート選手トップだった横西奏恵と結婚。レースニュース
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