SG・チャレンジカップ
平尾涙のSG初V!デビューから16年、地元で決めた
2012/11/25 児島12R| ▼SG・チャレンジカップ | |||||
| 着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
| 1着 | ① | 平尾 崇典 | 岡山 | ① | 22 |
| 2着 | ② | 太田 和美 | 奈良 | ② | 22 |
| 3着 | ③ | 岡崎 恭裕 | 福岡 | ⑤ | 18 |
| 4着 | ⑤ | 田村 隆信 | 徳島 | ③ | 22 |
| 5着 | ⑥ | 篠崎 元志 | 福岡 | ④ | 24 |
| 6着 | ④ | 瓜生 正義 | 福岡 | ⑥ | 21 |
地元の平尾崇典(40)=岡山・78期・A1=がインから力強く逃げて勝利。デビューから16年6カ月、3度目のSG優出で悲願のSG初制覇を地元で成し遂げた。優勝賞金2500万円を獲得し賞金ランキングは41位から8位へ浮上。初の賞金王決定戦(12月21~24日・住之江)出場も決めた。岡山支部のSG優勝は05年グランドチャンピオン決定戦(下関)を制した山本浩次以来7年ぶりとなった。
SG初優勝を果たし、タレントの南明奈に祝福される平尾崇典(右)
賞金王決定戦初出場も決めた
最終2Mを過ぎ、目の前には誰もいない。万感の思いを胸に、平尾が栄光のゴールを駆け抜けた。「感無量です」。ウイニングランではこらえきれずに涙があふれた。地元SGでのファイナル1号艇。「試運転してはペラを叩いての繰り返し。1号艇ということを忘れようとずっと動いていました」。無言の重圧が襲い掛かってきたが、それを振り払ってくれたのが仲間の存在だ。川崎は決戦を前にした平尾に「正月戦と一緒のように行け。負ける要素は何もない」と激励。先輩の言葉に「勝つか負けるかは置いといて、全速でターンをしようと思った」と気持ちは決まった。
岡山支部としては05年グラチャンを制した山本浩次以来のSG制覇。「やっと岡山支部に、それも児島で勝つことができた。それが僕で良かった。これから茅原や吉田拡郎、山口達也らが続いて、岡山支部全体で頑張って行きたい」と、地元ファンに活躍を宣言した。
デビュー17年目でSG初制覇。道のりは決して楽ではなかった。「この仕事は勝ったり負けたり。師匠の黒明さんの期待に応えられない自分に苦しかった。やっと自信を持ってレースに臨めるようになる」。ウイニングランではゴール前で、わざとスピードを緩めた。放送席に座っているであろう師匠の方に深々とお辞儀をした。育ててくれた師匠への感謝だった。
この優勝で賞金ランクは8位に浮上。賞金王決定戦の最後の切符をもぎ取った。「とにかく児島で優勝したかったので、正直まだ実感がない。あとでゆっくりと考えます」。夢にまで見た舞台はひと月後。タイトルホルダーとして自信を深めた平尾が、年末の住之江で躍動する。
1周2M
優勝戦VTR
干潮で迎えた優勝戦。進入はS展示の125・346から本番は6枠の篠崎がスローに入り1256・34の4対2となった。深めの進入となったインの平尾だが、1Mをスムーズに先制。ターンして一気に後続を引き離して独走を固めた。2コースの太田が差し、3コースの田村が外マイで追走。2Mでは篠崎が内を突き、太田が冷静に差して2着を確保した。5コースカド戦の岡崎が2Mで差して3着に浮上。田村が道中で追い上げ、篠崎は5着に後退。瓜生は6着に終わった。戦い終わって
黒明氏、弟子の優勝に感涙児島ボート専属デイリースポーツ評論家の黒明良光さんが、優勝共同記者会見に訪れ、優勝した弟子を祝福した。だが、黒明さんは記者会見前から涙が止まらない。会見終了後は弟子とガッチリ握手。「弟子のSG優勝は2人目(小畑実成、97年賞金王シリーズ)。あのときも泣かされたが、今回もじゃな…。とにかくおめでとう」と目を腫らせながら声を振り絞っていた。
太田和美(2着)
「Sは行ける範囲で行けたし、1Mは悪いターンをしていない。平尾選手がいいターンをしましたね」
岡崎恭裕(3着)
「カドなら一撃も狙えるし、5コースの方が好きなのでコースは気にならなかった。Sで少し様子を見たことは悔いが残る」
田村隆信(4着)
「乗りやすかったし、納得の状態に仕上がっていた。スリットから太田さんが少し出て行ったし、1コーナーもうまかった」
篠崎元志(5着)
「自分にできることはやったと思う。仕方ないです」
瓜生正義(6着)
「試運転の感じは岡崎選手とも差はなかった。Sが全然分からず足を生かせませんでした」
WHO’S WHO
平尾崇典(ひらお・たかのり)1972年10月19日生まれ、40歳。身長171センチ、血液型AB。岡山県倉敷市出身、児島高卒。96年5月、78期生として児島一般戦でデビュー。98年12月若松一般戦で初優勝。05年9月まるがめ周年記念でG1初優勝。SGは3回目の優出で今回が初優勝。おじは元SG覇者の山本泰照さん、いとこに現役選手の山本寛久。同期には星野太郎、中岡正彦、中谷朋子らがいる。通算優勝回数は55回。G1・3勝、SGは初優勝。生涯獲得賞金額は7億2080万9240円。レースニュース
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