【ボート】住之江G1 瓜生正義がG1・21回目の優勝

 「太閤賞・G1」(29日、住之江)

 1号艇で人気を集めた瓜生正義(48)=福岡・76期・A1=が逃げ切りで勝利。通算は90回目、G1は20年10月の平和島周年以来となる21回目の優勝を飾った。2着は丸岡正典、3着にはコンマ00とタッチSを踏み込んだ谷野錬志が続いた。

 瓜生がイン逃げでライバルを制圧。通算では21回目のG1制覇を成し遂げた。優勝戦は、6艇が全て0台と壮絶なスリット合戦。「うまく合わせ切れず、反応は悪かった」と仕上がりは決して本調子ではなかったが、丸岡の猛追を振り切り、住之江では初のG1タイトルを勝ち取った。

 22年6月に日本モーターボート選手会代表に就任。優勝は21年12月に当地開催のSG・グランプリを制して以降、しばらく遠ざかっていたが「去年の年末にそれに気付いてふがいないと思った。勝ちたい意識も薄かったかも」と危機感を抱く。だが、SG11冠を誇る実力者の手腕はモノが違う。前走のびわこ一般戦で2年3カ月ぶりに優勝を果たすと、今節はG1で頂点に上り詰め、完全復活モードに入った。

 「またグランプリに出られるように頑張ります」と熱い決意を胸に“戦う選手会代表”はボート界の最前線で走り続ける。

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