【POG】29日阪神で初陣!ハギノサステナブルに高野師が好感触(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 15日の紫菊賞は7頭中6番人気だったコスモマルガリータ(牡、梅田)がしんがり一気の追い込みでV。中京の新馬戦6着後に、阪神で未勝利-特別の連勝を決めた。7頭立てでもメンバーレベルは高く、新馬戦で上がり3F32秒4の末脚で差し切ったダノントルネード(牡、中内田)(2着)や、東京未勝利戦の勝ちっぷりが良かったスズカダブル(牡、西村)(3着)などを相手に1頭だけ次元の違う末脚をさく裂させた。今後が大いに楽しみな勝ちっぷりだった。師は「休養明けで昇級戦。高馬(1億8150万円・税込み)で前評判が高かったダノントルネードや、他にも強い相手がいるなかで素晴らしい脚を見せてくれました。スローペースでしんがりから差し切った内容は非常に価値があるし、大物感を感じました。まだ芯がしっかりしていない分、フラつくところはありましたが、これからの成長が楽しみです」と笑顔で話してくれた。在厩で次走は京都2歳S(11月26日・阪神、芝2000m)を視野に入れて調整される。

 今回はアルテミスS(29日・東京、芝1600m)を予定する有力馬4頭の1週前の様子をお伝えしたい。

 まずは新馬戦で驚異的な末脚、上がり3F31秒4の末脚をさく裂させたリバティアイランド(牝、中内田)から。1週前の20日は川田Jを背に、栗東CWで僚馬ミッキーチャレンジ(3歳1勝クラス)と併せ馬。しまい重点で6F83秒9-37秒2-11秒3をマークし、約1馬身半先着を決めた。福永助手は「素晴らしい動きでした。まだ体質の弱さを残していますが、ケイコは変わらずいい動きですね」と納得の表情。レースへ向けては「新馬戦は能力の高さを示してくれました。その後は無理をせずいったん放牧へ。ここへ向けて順調に予定通りに来られています」と状態の良さを示唆。今度も新馬戦と同じ左回りの芝マイル戦だけに、期待は十分だ。

 小倉新馬戦1着以来となるナミュールの異父妹ラヴェル(牝、矢作)は放牧に出して成長を促し、ここへ向けてじっくりと調整を進めてきた。安藤助手は「入厩後は少し力むような面を出して、折り合いに苦労するところがありますが、いい意味で前進気勢が出てきたと考えています。まだまだ伸びしろは見込めますし、レースへ行ってうまく折り合って運べれば、重賞でも楽しみです」と期待を寄せた。

 野路菊Sを逃げて2着のアリスヴェリテ(牝、中竹)はマイル戦に初参戦。柴田助手は「前走は逃げる形でしたが、(勝ち馬に)かわされてからもバタッと止まってはいないし、強い馬を相手にいい内容でした。1回使って適度に前向きさが出てきていい感じです。中間は折り合い面を考慮した調整を施しており、レースでもその効果があれば」と見通しを語った。

 中京新馬戦を快勝したステイフーリッシュの異父妹マラキナイア(牝、吉岡)も放牧を挟んで、ここへ向けて調整。田嶋助手は「初戦は素質で勝ってくれました。入厩してから徐々に前向きさは出てきましたが、収まる範囲の行きっぷり。フットワークが大きくなって、さらに成長を感じます」と手応えは上々だ。

 萩S(29日・阪神、芝1800m)を予定する、7月の小倉新馬戦1着以来となるモズベッロの半妹エレガントルビー(牝、森田)について、師は「初戦はいい勝ち方をしてくれた。その後は放牧を挟んで、ここへ向けて順調に来ている。勝った馬同士(の競馬)になるが、ここでいいレースをしてくれれば、先々が楽しみになる」と期待を膨らませた。

 今回の注目新馬は、秋華賞でワンツーフィニッシュを決めた高野厩舎が送り出すハギノモーリスの半弟ハギノサステナブル(牡、父サトノダイヤモンド、母ハギノエスカーダ)。29日の阪神芝2000mを予定している。師は「(ハギノ)モーリスもいい馬ですが、この馬もとてもいい馬ですよ。モーリスよりも距離の融通が利きそうですし、走りの質もいいです」と好感触を伝えた。(馬三郎栗東支局・塩手)

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