【POG】ダノンジェネラルきさらぎ賞、エアサージュはゆりかもめ賞へ(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 次週の中京では6日に牝馬限定のエルフィンS(芝1600m)、7日にきらさぎ賞(芝2000m)が行われる。牡馬、牝馬ともにクラシックへ向けて、重要な1週間となりそうだ。

 ここでは両レースに有力馬を送り込む中内田厩舎の馬を取り上げたい。

 エルフィンSにはサルファーコスモス(牝)がスタンバイ。12月の阪神未勝利戦を快勝したあとは放牧に出して成長をうながし、ここを目標に調整をしてきた。1週前の28日は川田を背に、重馬場の栗東CWで追い切りを消化。長めからしっかりと脚を伸ばし、6F80秒9-38秒3-12秒3をマークした。片山助手は「前走はスムーズに運んでいい勝ち方だった。気性の難しい面はあるが、放牧を挟んでとてもいい状態でレースへ向かえる」と仕上がりの良さに納得の表情を見せる。全兄には18年ダービーで3着のコズミックフォースがおり、血統的にも筋が通った一頭。中内田厩舎の牝馬戦線を担っていく存在になる可能性は十分だ。

 きさらぎ賞には11月の阪神新馬戦を勝ったダノンジェネラル(牡)を予定。こちらもいったん放牧に出して成長をうながし、ここを目標に調整をしてきた。今年は京都芝1800m→中京芝2000mに変わるが、その点について片山助手は「長くいい脚を使えるので、距離はあった方がいいタイプ」と舞台変わりを歓迎する。今回への見通しについては「まだ若馬らしいところはあるが、予定通りのケイコを消化できているし、仕上がりは上々」とコメント。長丁場が得意なことからも、今回の結果次第ではクラシック候補の一頭になる可能性は十分だ。

 1勝クラスではあるが、ゆりかもめ賞(7日、東京・芝2400m)を予定するエアサージュ(牡、池添学)は大物感を感じる一頭。1週前の27日は福永を背に、僚馬の古馬2頭の胸を借りて3頭併せ。長めからしっかりと脚を伸ばし、6F82秒9-38秒4-12秒1をマークした。動きを見届けた師は「1週前は福永Jに乗ってもらってしっかりと負荷をかけて、いい併せ馬ができた」と笑顔。レースについては「手脚が長く、ゆったりと運べる距離が合っている。舞台はぴったりだと思う。あとは(初めての)長距離輸送をクリアすれば」と見通しを語った。新馬戦の勝ちっぷりが良く、奥を感じさせる素材。ダービーと同じ舞台でどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。(馬三郎栗東支局・塩手)

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