ケイバ熱盛ブログ「福元大輔」(1月27日)

 お久しぶりです。トレセンに20年以上もお世話になっている栗東・松浦です。この仕事も長くなり、身近にジョッキーがいる生活にはすっかり慣れてしまってますが、きょうは少し前にテレビで見た海外のジョッキーが突然、目の前に現れてびっくり。そうです。タイトルの彼です。現在、カナダで活躍中の福元大輔騎手が栗東トレセンの事務所に現れるサプライズ。親切丁寧に取材に応じてくれました。

 昨年、日本人騎手として初めてカナダ版ダービーのクイーンズプレートを隻眼のマイティーハートで制覇。その奮闘ぶりをテレビで見ていただけに、突然の“ご本人登場”に感激した次第だ。どんな質問にも答えてくれるナイスガイ(23歳です)で、柔らかい表情が印象的でした。

 聞いて驚いたのは、自身の名を世界に知らしめたマイティーハート。“片目を失っている馬って、乗っていて怖くないのか?”。ストレートに質問をぶつけてみると、こちらの思いとは裏腹に「あれ?どっちだったかな?確か左目だったと思います」と苦笑い。それほどまでに、実際は何の違和感もなく乗っているそうです。

 そして、話題は北米・カナダの競馬に。聞けば、競馬場の数は「5、6ですかね」。開催は4月中旬~12月中旬まで行われ、厳冬期がオフシーズン。競馬のスタイルは「折り合いよりも、スピード重視。短距離が多くて、マイルは長いぐらい。二千は長いです」と教えてくれました。

 騎手のレベルも高いそうで「ダービーを勝ったとはいえ、まだまだ」と決しておごることはなく、日々精進している様子。しばらくはカナダを拠点として頑張るが「いずれは欧州や米国にも行かないと。特に米国はレベルが高いので、自分の力でどれだけやれるかを試してみたい」と夢を語ってくれました。

 最後に、日本での騎乗には「現時点では考えていませんが、日本も含めて世界だと思っています。いずれは、短期免許を取得して、日本でも乗ってみたいです」と笑顔。まさに可能性の塊。昨年をさらに上回るパフォーマンスで、母国・日本に再び明るい話題を提供してほしい。

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