藤田菜七子、マカオで3度目の正直だ

 自身3度目の海外遠征に、藤田菜七子騎手(19)=美浦・根本=が静かに闘志を燃やしている。

 21日に香港・マカオのタイパ競馬場で行われる「マカオ国際男女混合ジョッキーズチャレンジ」(全3戦のポイント制。優勝賞金12万香港ドル=日本円・約175万円)に武豊とともに参戦する。現地を含めて10の国と地域から集まった12人(男女各6人)の中から抽選で男女ペアを決定。地元のベテラン・ドゥルーズとコンビを組む菜七子は「ユタカさんと組みたかったなあ」と残念がったが、「足を引っ張らないようにしないと」と気を引き締めた。

 過去2度の海外遠征は不本意だった。初遠征のイギリスではレース前のパドックで放馬して競走除外。悔し涙も流した。「いろいろ事前に調べても、行ってみないと分からないことばかり。英語も勉強しないと」と苦い経験を糧に、確実に意識を高めているようだ。

 19日に現地へ出発する。「マカオは暖かいようですね。うれしいです」。今年はまだ勝ち星のない菜七子。レース当日はマカオスプリントT・マカオG3にも騎乗する。冬真っただ中の日本へ、ホットなニュースを届けてほしい。(デイリースポーツ・村上英明)

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