【有馬記念展望】ファン投票1位キタサンブラックが昨年の借りを返す

 「有馬記念・G1」(25日、中山)

 1年を締めくくるグランプリレース。今年の主役はジャパンCを逃げ切ってG1・3勝目を挙げたキタサンブラックだ。昨年は菊花賞Vから挑んで3着に敗れたが、4歳となった今シーズンはG1・2勝を積み上げ、現役最強の座を不動のものにした。ファン投票では13万7353票を獲得して堂々の1位。ファンの期待に応えて年度代表馬の座も手にする構えだ。

 菊花賞で待望のG1制覇を決めたサトノダイヤモンド。古馬とは初対戦となるが、3歳馬は10~12年と3連勝。しっかりと間隔をあけてフレッシュな状態で使えるのは大きなアドバンテージだろう。上昇度で世代の壁を打ち破ってみせる。

 ジャパンCでは4着に終わった昨年の覇者ゴールドアクター。絶好位から伸びあぐねたのは少し物足りないが、2カ月ぶりで8キロ増と太め残りだった感も。中山では(4101)と最も力を発揮できる舞台。馬体が絞れてくるようなら連覇の可能性も十分にある。

 G1で3度目の銀メダル。ジャパンC2着のサウンズオブアースは、ひとつかみあえばいつタイトルを獲ってもおかしくない実力を秘める。今年は重賞2勝、天皇賞・春とジャパンCで3着だったシュヴァルグラン、金鯱賞を制したヤマカツエースの勢いも軽視はできない。

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