【菊花賞】ディーマジェスティ順調!馬なりで貫禄2馬身差先着

 「菊花賞・G1」(23日、京都)

 貫禄十分の走りだ。皐月賞馬ディーマジェスティが19日、美浦Wで最終リハ。終始、馬なりだったが、予定通りの内容で万全の仕上がり。陣営は「順調」の二文字を繰り返し、初の長距離輸送に備えた。また、神戸新聞杯2着のミッキーロケットは栗東坂路で併せ馬。力強い動きを披露し、上昇ぶりをアピールした。なお、枠順はきょう20日に確定する。

 静かな中にも2冠へかける意気込みが伝わってきた。

 蛯名を背に美浦Wに姿を見せたディーマジェスティ。二ノ宮師からの指示は「長めから無理せず馬なりで」。パートナーのパワーポケット(4歳1600万下)を6馬身ほど前に見ながら発進。徐々に差を詰め、直線では内に進路を取る。指示通り、決して無理をすることなく終始馬なり。それでも脚力の違いで楽々とかわし、2馬身抜け出してフィニッシュ。5F66秒2-37秒8-12秒4の時計をマークした。

 1週前には調教駆けする僚馬と併せて十分に負荷をかけた。それだけに「非常に順調だね」と主戦は満足そうにほほ笑んだ。順調さを欠いたダービーで3着。その無念の思いがあるからこそ、順調に来られていることの大切さをストレートに表現する。着差は首差ながら「着差以上に余裕があった」と振り返ったセントライト記念。強い競馬で秋初戦をクリア。思い描いていたように最後の大一番に向かってきた。

 今回は初の長距離輸送が待っている。3000メートルの距離も未知の世界だ。「距離はどの馬も同じ。問題は輸送がどうか。普段通り、同じテンションで挑めるかがより重要」と課題を挙げたが、相棒への信頼は揺るがない。「上積みも感じられるし、とにかく順調に来ている。それが一番」と力強くうなずいた。

 過去2度の2着(97年ダイワオーシュウ、04年ホオキパウェーブ)があるトレーナーも思いは同じ。「緊張すると馬にも伝わってしまうからね。他のレースに出すのと同じ。力のある馬。それを信頼して臨むだけ」と静かに話したが「それで獲れるものなら獲りたい」と本音ものぞかせた。かつてエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタを駆り、世界の大舞台で活躍したコンビが、絶大な信頼を寄せる愛馬とともに2冠獲りに挑む。

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