【菊花賞】ミッキーロケット態勢整う ラスト一冠へ発射完了

 「菊花賞・G1」(23日、京都)

 絶妙なさじ加減で態勢を整えた。神戸新聞杯2着のミッキーロケットの最終リハは19日、栗東坂路で富士Sに出走するブラックスピネル(3歳オープン)との併せ馬。前半1F14秒6とゆったりと入ったが、残り2Fで左右からハミをかけられてしっかりギアチェンジ。全身を伸縮させながら力強く脚を伸ばし、4F52秒4-37秒8-12秒7で併入した。

 音無師は「やればもっと時計は出る馬。前半セーブしたし、併せた馬も走る馬だしね。これ以上やるとオーバーワークになるから」と意図を説明する。出走馬中最多タイとなる今年10戦目。500万下の身で挑んだ皐月賞13着後はすぐに夏競馬に備えた。「秋のことを考えて早めの放牧。僕らの思っていた通り、実力があることも分かった。春の雪辱を果たしてほしいね」と2度目のG1挑戦へ期待は大きい。

 和田も「ゲートに課題はあるが、扱いやすい。距離も持ちそう。ゲート練習も3回乗ったけど、最初の頃よりいい」と手応えをつかむ。「成長して切れ味が出ているし、京都の瞬発力勝負も引けは取らない。前走で本命馬(サトノダイヤモンド)に迫れた。他にも強い馬はいるけど、まだ奥がありそう。期待している」。成長力と自慢の末脚で、逆転Vをつかみ取る。

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