【スプリンターズS】馬場状態から浮上するのはこの馬だ

 「スプリンターズS・G1」(2日、中山)

 中山競馬場の芝は先週からCコースに変更。最終週ながら芝の痛みは少なく、良好な状態を保っている。

 土曜は弱い雨が降ったりやんだりの天候だったが、芝のレースは全て良馬場で行われた。スプリンターズSと同じ芝の6F戦は3レースが組まれ、全て2歳戦だった。オープンの9R・カンナSは1分9秒1での決着。例年より少し時計がかかったのは、小雨の影響があったと思われる。当日は曇りの予報で、土曜よりは時計が早くなりそう。ただし春の高松宮記念のような高速馬場ではなく、水準レベルの1分7秒台のV時計が濃厚だ。

 土曜の芝レースで目についたのが、インコースを通った馬の粘り。マイル戦だった11Rの秋風S(準オープン)は、7番人気の馬が逃げ切った。ほかの5レースでも勝ち馬は最終コーナーで好位にいた組。一昨年はスノードラゴン(4角10番手)、昨年はストレイトガール(4角9番手)と追い込み馬が制したが、今年は前残りの競馬になるとみた。

 前日の馬場状態から、逃げ宣言をしているミッキーアイルをピックアップ。高松宮記念はローレルベローチェとハクサンムーンが最初の3Fで33秒を切るハイラップで引っ張ったが、今回はこの2頭がいない。陣営も「ハナに行って負けるイメージが湧かない」と自信を持っており、09年のローレルゲレイロ以来となる逃げ切りVを期待する。

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