「ボートレースダービー・ＳＧ」（１０月２５日開幕、福岡）

　年末決戦に向け、１０月のボートレースは白熱レースが続く。最注目は１０月２５日から福岡ボートで開催される「ＳＧ・ボートレースダービー」だ。最も伝統のあるダービーに、女子としては史上初めて、平山智加（３１）＝香川・９８期・Ａ１＝が選考勝率１位で選出され、ドリーム戦の１号艇で登場する。今月は住之江、徳山、びわこでＧ１戦が行われる。また、からつではＧ２戦も開催される。

　ボートレースの歴史に平山が新たな一歩を刻む。２５日から福岡で開幕するＳＧボートレースダービーで、女子では史上初となる初日ドリーム戦１号艇に選出された。ダービーの出場選手は、昨年８月から今年７月末までの勝率上位順で選ばれるが、平山はその勝率が出場全選手中トップの７・９６。これも女子では史上初の快挙だが、その偉業が評価されて与えられたポールポジションだ。

　１１年のＳＧ・ボートレースオールスター（尼崎）では横西奏恵（引退）がファン投票でドリーム戦４号艇に選出されて１着を奪った実績があるが、今回の平山にはイン逃げでのドリーム戦勝利の期待が集まる。

　１３年のＧ１・尼崎周年で女子初の周年記念制覇（男女混合Ｇ１は９９年四国地区選を制した山川美由紀に続く２人目）を果たすなど、女子ボート界のトップを走り続ける平山。これまでのＳＧでは１４年ボートレールメモリアル（若松）の準優進出が最高成績だが、ドリームを制して勢いに乗れば、そのまま寺田千恵、横西に続く女子では史上３人目のＳＧ優出、さらには女子初となるＳＧ制覇まで見えてくる。数字上では現在のボート界で頂点に立った平山が大舞台で華麗に舞うことができるか注目だ。