【凱旋門賞】マカヒキに追い風 仏最強馬ラクレソニエールなど有力馬2頭が回避

 「凱旋門賞・仏G1」(10月2日、シャンティイ)

 世界最高峰の一戦を前に、激震が走った。8戦無敗の3歳牝馬ラクレソニエール(仏国)が外傷で、英オークス馬マインディング(愛国)が別路線に進むため、ともに回避すると現地紙が26日、報じた。役者が欠けるのは少々寂しいが、頂点を狙うマカヒキ(牡3歳、栗東・友道)にとっては、またとない追い風となりそうだ。

 衝撃的な事実が発覚した。マカヒキの強敵と目されていた地元フランス最強の牝馬、8戦8勝馬ラクレソニエールが回避すると現地紙が報じた。スタッフとの夕食中に一報を耳にした友道師は「改めて無事に、っていうのは難しいなと思いましたね。ここまで来たら、ライバルというよりも無事にマカヒキが凱旋門賞に出られるように。それしか頭にないです」と力を込めた。

 英オークス馬でG1・6勝の愛国馬マインディング(牝3歳)も別路線に向かうと報じられた。愛チャンピオンSを勝ったアルマンゾル(牡3歳、仏国)も、僚馬ラクレソニエールが回避することになったとはいえ、当初の予定通り凱旋門賞には向かわない方針。立て続けに有力馬の名が消えていく状況だが、まずは愛馬を万全な状態に仕上げることに集中する。

 月曜朝はリヨンの坂路で1本目はハッキング、2本目はキャンターで翌日の最終リハに備えた。「(1F)15、16秒くらいでしたが、前進気勢もあった。1回使って張りも出た。明日やればさらに良くなる」。ルメールを背に、エーグル調教場で帯同馬マイフリヴァと併せ馬を予定。こん身の仕上げを施し、大一番に臨む。

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