【ローズS】カイザーバル桜&樫の両女王に堂々挑戦 一度叩かれ気配一変

 「ローズS・G2」(18日、阪神)

 2強ムードに待ったをかけるか。カイザーバルが好気配を漂わせている。今春はクラシック参戦を逃したものの、ひと夏を経て順調に成長。500万下勝ちと同じ阪神芝1800メートル戦で、本番への切符を手にしてみせる。

 相手が強いことは百も承知だ。それでも最後の1冠に胸を張って参戦するため、カイザーバルが全力で秋初戦に挑む。前川助手は「春の実績馬2頭がいますから、どこまで食い下がることができるか楽しみにしています」と期待を込めた。

 1週前追い切りは栗東CWで併せ馬。馬なりで5F70秒0-54秒5-12秒1を計時し、素軽い脚さばきを披露した。「すごくいい動きでした」と同助手が笑顔で話す通り、休み明けの前走道新スポーツ賞(6着)を使われ、気配が一変した様子。日曜(11日)にも栗東CWで4F55秒6-38秒8-11秒9を出しており、仕上げに抜かりはない。

 現在、2勝で収得賞金額は900万円。確実に秋華賞に出走するためには、ここで3着以内に入って優先出走権を獲りたいところだ。今回の阪神芝1800メートルは、2走前に500万下の君子蘭賞を勝った時と同じ舞台。チャンスはあるだろう。

 「大きなフットワークの馬だから、広い馬場は合っているのでしょう。精神面でのメリハリもついてきましたし、カイバもしっかり食べてくれています。挑戦者の気持ちですが、メドを立てて本番に向かいたい」と仕上げ人。G1馬2頭に対して気後れはない。

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