【競輪】岩津G1初V!デビュー15年目、9回目決勝で悲願達成

 「オールスター競輪・G1」(15日、松戸)

 デビュー15年目の岩津裕介(34)=岡山・87期・S1=がG1初制覇。逃げた村上義弘から番手まくりを放った稲垣裕之を、ゴール前で差し切り、G1決勝9回目の挑戦で悲願のタイトル奪取を成し遂げた。優勝賞金4410万円(副賞含む)と、年末のKEIRINグランプリ2016(12月30日・立川)の出場権を手にした。

 9回目のG1決勝で、岩津がようやく優勝の頂点にたどり着いた。「ゴール前は稲垣さんと内外が離れていたので、1着かは分からなかった。本当にうれしい」。岡山勢のG1優勝は、2008年12月・全日本選抜(西武園)の三宅伸以来となる。

 決勝は単騎を苦にしない本領を発揮した。レースでは、京都勢の3番手を迷うことなく選択。「村上さんは臨機応変に走る選手。レース前の雰囲気から(先行に)なるかなと思い、力が入った。準決に比べて脚はスムーズに回った」。最終4角を回っても焦ることはなく、稲垣との接戦を1/4輪差で制した。

 転機は2013年。1月の静岡記念2日目に落車して、頸椎(けいつい)捻挫の大けがをした。体のしびれが止まらない苦しい時期には、「競輪に対して、甘いところを見つめ直した。そのおかげで結果が出たのかな」。けがの回復後はトップレーサーに飛躍。15年の1年間は、競輪界で上位9人だけのS級S班の座に就いた。

 次の目標はKEIRINグランプリでの活躍だ。前回出場の14年は、落車再乗の9着に終わった。「S級S班の赤いパンツは、もう一度履きたいと思っていた。これから新田(祐大)や深谷(知広)みたいにはなれないし、(自分の持ち味を)研ぎ澄ませていきたい」。鋭い差し脚に磨きをかけて、年末のグランプリで強襲劇を再現する。

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