ディープ産駒に2億6000万 セレクトセール初日最高額

 2日間にわたって開催される「セレクトセール2016」が11日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。1歳馬のセリが行われた初日は247頭上場され、最高価格は「オーサムフェザー15」(牡、父ディープインパクト)の2億6000万円。(株)KTレーシングが落札した。1億円を超える馬は計14頭、売り上げは81億3060万円で過去最高となった(※価格は全て税抜き)。

 場内の空気がガラリと変わった。毛ヅヤの良さを誇示し、登場したのは「オーサムフェザー15」(牡、父ディープインパクト)。8000万円からスタートしたセリは、会場の至る所から活発な声が上がり、瞬く間に2億円の大台へ。その後もじりじりと値を上げて、最終的には初日の最高金額となる2億6000万円でハンマーが打ち下ろされた。

 落札したのは馬主になって3年目の(株)KTレーシング。JRAでは現3歳世代の4頭、2歳の7頭を所有している。同グループの関係者は「もう少し安いかと思ったが、値が上がり過ぎた」と苦笑いを浮かべつつ、「昨日の下見で馬が輝いて見えた。素晴らしい」と、北米10勝(うちG1は10年BCジュヴェナイルフィリーズ、11年ガゼルS)を挙げた名牝を母に持つ良血馬にゾッコンの様子だ。

 セリに帯同した友道師も目を細める。「立ち姿が素晴らしい。ディープの中では1番だと思った」と高評価。さらには「ディープにしてはパワーを感じるし、マカヒキに似ているところはある。クラシックを意識できる馬だと思う」と、自らが手掛けたダービー馬を引き合いに出して賛辞を送った。オーナーサイドは「目標は日本ダービーで表彰されること」と意欲満々。期待を一身に背負ったディープインパクト産駒が、これからどんな成長を遂げていくか注目だ。

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