「宝塚記念・Ｇ１」（２６日、阪神）

　昨年のクラシック２冠馬ドゥラメンテが、最高の枠番をゲットした。過去１０年で０８年エイシンデピュティ、０９年ドリームジャーニーと、最多タイの２勝を挙げる９番枠から帰国初戦を迎える。コンビを組むＭ・デムーロは２３日、「ゲートはおとなしいし、スタートは上手な馬。枠は気にならないね」と話したが、ここなら無理なく好位を確保できそうだ。

　舞台は阪神内回りの２２００メートル戦。広い外回りとは違って紛れが生じる可能性もあるだけに、鞍上は自身の苦い経験も踏まえて「内回りは難しい。昨年は直線でスペースがなくなってしまった」と慎重だ。ワンアンドオンリーと臨んだ１年前（１１着）は、４角で馬群に包まれてまともに追うことができなかった。「後ろからでは無理。大事なのは４角の位置取りだね」とレースを分析する。

　現役最強馬の呼び声が高い実力馬。「とにかくスムーズなレースをしたい」。名手がどのようにＶロードへと導くか、注目の大一番が迫ってきた。