【宝塚記念】ドゥラメンテ調整不安なし

 「宝塚記念・G1」(26日、阪神)

 JRAは9日、上半期グランプリのファン投票最終結果(有効投票数11万5942票)を発表した。堂々の1位に支持されたのは天皇賞・春を制したキタサンブラックで、26位ワンアンドオンリーまでがファン投票上位10頭の枠で出走する見込みとなっている。なお、この日は昨年のダービー馬ドゥラメンテ(6位)、昨年覇者ラブリーデイ(2位)が2週前追い切りを行い、いずれも好気配をアピール。大一番へ、徐々に熱気が高まってきた。

 帰国初戦へ向けて順調そのものだ。昨年の皐月賞&ダービー馬ドゥラメンテが、美浦Wで併せ馬を行った。

 霧雨にぬれて黒光りする馬体は、僚馬サトノクラウン(4歳オープン)をパートナーに馬場入り。3歳春2冠制覇当時に目立っていた荒々しさは鳴りを潜め、しっかりと鞍上の制御下に入っている。

 2馬身追走から直線は内へ。すぐに馬体を合わせると、相手の動きに合わせるように、そのままの態勢でフィニッシュラインに向かって行く。水分を含んだ馬場で、さすがに切れ脚を目立たせることはできなかったが、5F69秒3-38秒7-12秒3のタイムで併入。精神的にも十分な負荷をかけられた。取材に応じた橋本助手は「順調ですよ」のひと言。ここまでの調整過程に何ら不安は見当たらない。

 この日発表されたファン投票の最終結果では、4万652票の支持を得て6位に選出された。もとより賞金面から出走は安全圏だったが、これで確実な優先出走権を得た。勇躍挑んだドバイシーマクラシックでは2着に敗退。その悔しさを、陣営の告げる「順調さ」で、仁川のターフに晴らす時が刻一刻と近づいてきた。

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