【天皇賞】フェイム3度目の正直V狙う

 「天皇賞(春)・G1」(5月1日、京都)

 豪腕に期待だ。短期免許で来日したヒュー・ボウマン騎手(35)=豪州=が、昨年2着馬フェイムゲームとのコンビで盾獲りをもくろむ。自身は先週、香港G1・クイーンエリザベス2世Cを制すなどリズムは最高潮。スタミナ自慢の相棒を導いて一発といく。なお、出走馬18頭と枠順が28日に確定した。29日に一部ウインズで前々日発売が行われる。

 豪州の助っ人も、さぞかし腕が鳴るに違いない。短期免許で来日したボウマンが、フェイムゲームとのコンビで一発を狙う。

 世界的潮流に照らせば長距離レースはマイノリティーに追いやられているが、豪州の名手にとっては望むところ。同国最大のレースが2マイル戦のメルボルンCだからだ。事実、長い天皇賞・春の歴史の中で、外国人騎手唯一の勝利は同郷のウィリアムズ(10年ジャガーメイル)が挙げたものだった。

 ボウマン自身、フェイムゲームのことは、昨秋のメルボルンCでプリファーメントに騎乗していた関係からよく知っている。その前走のコーフィールドCも目の前で観戦して覚えているという。「コーフィールドCでは勝負どころで前が壁。苦しいレースながら最後まで頑張っていた馬だね。(今回は)中団から差す競馬をイメージしている。メルボルンCと同じ長丁場だし、それだけに豪州でも注目されているレース。いいところを見せたい」と意気込む。

 昨年の来日時は、来日初騎乗でいきなりトーセンレーヴを3年ぶりのVに導き、暮れのホープフルSではハートレーで美酒。2度目の来日となる今回は、さらに大暴れしてくれそうなムードだ。24日には香港G1・クイーンエリザベス2世Cでワーザーを駆り、日本馬3頭を蹴散らして快勝。勢いは申し分ない。「今回は日本のシステムやルールを分かっている。香港でG1を勝ったいいタイミングで来られたし、大きなレースを勝てるのでは、とワクワクしている」。鼻息荒く、決戦の日を待つ。

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