【大阪杯】イスラ発馬難解消で快勝だ

 「大阪杯・G2」(4月3日、阪神)

 一昨年の皐月賞馬が巻き返しに向けて意欲満々だ。前走中山記念こそ9着に終わったイスラボニータだが、中間は過不足なく乗り込まれて気配上々。ゲート練習も入念に行って弱点解消に努めてきた。自身を含め、G1馬5頭が集結した豪華な一戦を制し、大舞台へ駒を進めたいところだ。

 14年皐月賞馬イスラボニータが巻き返しを狙う。今季初戦の中山記念は出遅れ、道中は外を掛かり気味。直線では伸びることなく9着に敗れた。3カ月ぶりの実戦でも状態は良かっただけに、この敗戦には陣営の落胆も大きかった。

 2走前のマイルCS(3着)でもジャンプするようなスタートで立ち遅れる形に。敗因の一つに発馬難があるとして、この中間は週1回のゲート練習で矯正に努めている。「練習ではスムーズに出ている。あとは実戦で真っすぐに出せるかどうか」と栗田博師はうなずく。

 1週前の24日には、美浦Wで5F64秒8-36秒5-12秒2と破格の好時計をたたき出しており、引き続き気配は文句なしだ。「休み明けを一度使って動きが軽くなっている。あとは輸送もあるので、今週はヒートアップさせないように」とトレーナーは上積みを強調した。

 昨年は脚部不安により回避するアクシデントに見舞われただけに、今年は期する思いもあるだろう。「新しい気持ちで走ってほしいね」と指揮官は初の阪神参戦に意欲を燃やしている。ここでしっかりと軌道を修正させ、胸を張ってG1戦線に挑みたい。

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