【高松宮記念】ゴスペル5度目の正直だ

 「高松宮記念・G1」(27日、中京)

 サクラゴスペルが5年連続で春のスプリントG1に挑戦する。昨年12月の香港遠征(香港スプリント12着)以来の実戦となるが、休み明けは得意としている。調整は順調そのもの。抜かりのない仕上げで大一番に臨む。

 混戦ムードの短距離G1でベテランが存在感を示す。春の桶狭間決戦に参戦すること今回で5年連続。サクラゴスペルが8歳にして悲願のビッグタイトルを目指す。

 初参戦は12年、2連勝して臨んだが、中団のまま流れ込み9着。翌年は3連勝して参戦。当時の絶対王者ロードカナロアにはかなわず4着に敗れた。以降2年も春先に始動して2戦目で高松宮記念というローテを組んだが、12、8着と結果が出なかった。

 そこで今回は香港遠征からの帰国初戦として臨む。「もともと鉄砲実績がある。去年のスプリンターズSではそれで結果も出た(2着)からね」。尾関師が練ったタイトルへの策なのだという。

 22日は美浦Aでキャンター1周。その後、坂路を4F62秒0-14秒4で駆け上がった。「我の強いところがあって、以前は馬場に入らなくなったりしたけれど、今は精神的にも落ち着いた。香港でも(一緒に遠征した)ダノンプラチナを誘導してあげたりすることもあったくらい。思った通りに調整できています」。調整がしやすくなった今は、トレーナーの算段通りの仕上げが可能になっている。悲願のG1制覇へ着々と態勢を整えている。

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