【根岸S】モーニン横綱相撲で重賞初V

 「根岸S・G3」(1月31日、東京)

 モーニンが1番人気に応えて完勝。重賞初制覇で、フェブラリーS(21日・東京)の優先出走権を獲得した。前走の武蔵野Sで初黒星を喫したものの、すぐに立て直しに成功。戦績を6戦5勝とした4歳の新星が一気に頂点を狙う。2着に6番人気のタールタン、3着には10番人気のグレープブランデーと8歳馬2頭が奮闘した。

 残り400メートル。スパートのタイミングを計っていたモーニンが先頭に躍り出る。1番人気馬にふさわしい正攻法の競馬で、一気にセーフティーリードを奪った。最後は半馬身差まで詰め寄られたが、完勝と言える内容だ。

 ダート界に新一等星が誕生した。無傷4連勝で挑んだ前走の武蔵野Sは3着。重賞の厚い壁にはね返され、苦い敗戦を味わった。だが、そこから見事に立て直しての重賞初V。フェブラリーSへ視界がグンと開けた。

 テン乗りでVへ導いた戸崎圭は「他のレースで一緒に乗り、強くてセンスがいい馬だと思っていた。その通りでしたね」と笑顔。「スタートだけ気をつけて、いい位置が取れた。余力を残して先につながる強い競馬ができた」と、イメージ通りの勝ち方を称賛する。

 「リラックスさせて競馬を、とだけ注文。後ろでウチのを見て競馬をしている馬が多かった。その流れの中、前を自力でつかまえたのだから完勝だと思う」と成長に目を細めたのは石坂師。同じ馬場幸夫オーナーのベストウォーリアもフェブラリーSへ。2頭出しで挑むが、既に確保しているM・デムーロが本番でどちらに乗るかは現段階では未定だ。

 「課題はないがG1で力が通用するか否か。中2週だが、そこに競馬があるから」とトレーナー。エベレスト初登頂を狙ったジョージ・マロリー(行方不明となり75年後に遺体発見、登頂が成功したかは不明)の、「そこにエベレストがあるから」という言葉を想起させる。最高峰を目指す陣営は、最終キャンプ設営に成功。自信の頂上アタックをかける。

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