ドゥラメンテ圧倒2冠馬、いざ世界へ

 ゴールドシップなどのスターホースが去り、一気に世代交代が進む中央競馬界。2016年はニューヒーロー誕生が期待される。3歳牡馬クラシック路線は無傷2連勝で朝日杯FSを制したリオンディーズ(牡3歳、栗東・角居)、3歳牝馬路線は阪神JFを完勝したメジャーエンブレム(牝3歳、美浦・田村)を中心に展開。古馬では中山記念で復帰を予定するダービー馬ドゥラメンテ(牡4歳、美浦・堀)が世界進出を狙う。

 世界のホースマンに衝撃を-。昨年の皐月賞、ダービーを制したドゥラメンテが大きな夢を背負い、ターフに戻ってくる。

 ダービーでは2分23秒2のレースレコードをたたき出し、歴代最速の走りで2冠奪取に成功。秋は菊花賞か、それとも凱旋門賞・仏G1か-。ファンも注目した秋のローテは、思わぬ形で決着した。6月27日に両前脚のトウ骨遠位端骨折が判明。同時に年内休養も発表され、2冠馬の15年は静かに幕を閉じた。

 仕切り直しの今年は海外へ積極的に目を向けていく。サンデーレーシング代表・吉田俊介氏は「(堀)調教師と相談してからになりますが、登録する可能性はあります」と3月26日にUAEで行われるドバイWCデー諸競走への参戦を示唆。1月下旬に帰厩し、中山記念(2月28日・中山)で始動するプランが描かれている。

 そして秋は仏国遠征だ。ノーザンファーム代表・吉田勝己氏は昨秋、ファン向けのトークショーで「(サンデーレーシングの)会員も行きたがっているので考えています」と凱旋門賞への参戦を早々に予告。過去に日本馬が2着4回と涙をのんできた因縁の戦いに挑む。春はドバイ、秋はフランス。世界を股にかけるドゥラメンテの1年が、いよいよスタートする。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス