【CC】タルマエ連覇&V10当たり前

 「チャンピオンズC・G1」(6日、中京)

 史上最多タイの統一ダートG1・9勝の実績を誇るホッコータルマエは2日、栗東坂路でラスト重点に追われきっちり併走先着。幸は、久々の前走・JBCクラシック(3着)を使われての大きな上積みと、昨年V時以上の出来を感じ取る。単独トップのG1・10勝目&史上2頭目の連覇を飾り、競馬史にその名を刻むか。なお、3日に出走馬と枠順が確定。馬券は5日に前日発売が行われる。

 前人未到の統一ダートG1・10勝目へ、そして連覇へ-。昨年の覇者ホッコータルマエは主戦の幸を背に、栗東坂路で実際の時計以上に負荷をかけられ、文句なしの動きを披露した。

 坂路で一杯に攻められ4F51秒6の好時計を記録した11月26日に続き、2週連続で併走相手に指名されたのは調教駆けする僚馬ブルドッグボス(3歳1600万下)。昨年の最終追い切りは、当時3歳500万下と明らかに格下のホッコータフネスとの併せ馬だったことを考えても、陣営の、今回の一戦に賭ける意気込みが伝わってくる。ラスト重点で4F54秒2と全体時計こそ目立たないが、気合を注入された1Fは12秒3でフィニッシュ。躍動感のある動きで半馬身の先着を決めた。

 「先週、目いっぱいの追い切りを消化して調子が良くなっていたので、けさはしまいを伸ばしました。前走よりも間違いなく状態は良くなっていますね」

 手綱越しに得た感触の良さに、幸は頬を緩ませる。休み明けのJBCクラシックをステップに、暮れのJRA・ダート大一番に臨むのは昨年と同じ。昨年は4着、今年は3着からの参戦となったが、鞍上は「JBCに向かう段階でも昨年よりいいなと感じていましたし、使ったあと(の状態)も昨年勝った時よりいい」と言い切る。6歳という年齢的な衰えは感じられないどころか、状態面は青写真通りに上昇している。

 現在、ヴァーミリアン、エスポワールシチーと肩を並べる統一ダートG1・9勝。勝てば単独トップの大記録となる。同時にそれは、10、11年Vのトランセンド以来、レース史上2頭目の連覇にもつながる。ここで3着以内に入れば獲得賞金は10億円に到達するが、見据えるのは“勝利”の二文字だけだ。

 「負けられない気持ちとプレッシャーがあります。(統一ダートG1・10勝は)いずれ達成できると思うが、ここで決めたいですね」。1番人気で3着に敗れた前走のショックは皆無。狙いを定め、納得のいく仕上げがかなった一戦へ、幸は強気な姿勢を貫いて挑む。

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