【神戸新聞杯】ソロモン、上積みに期待

 「神戸新聞杯・G2」(27日、阪神)

 急死した僚馬の思いも乗せて、快走劇を演じてみせる。春はクラシック直前に脚部不安を発症し、皐月賞&ダービーの2冠には参戦できなかったレッドソロモンだが、皐月賞トライアルの若葉Sを制したように潜在能力は高い。復帰戦の前走は、初の古馬相手に3着と上々の滑り出し。ひと叩きしたアドバンテージを生かし、菊花賞(10月25日・京都)へ名乗りを上げる。

 3月の皐月賞TR・若葉Sは、8頭立てにもかかわらず最低人気馬とブービー人気馬で決着する波乱に。接戦を競り勝ち東上切符を手にしたのが、メイショウサムソン産駒のレッドソロモンだった。

 本物なのか。皐月賞で真価が問われるはずだった。だが直前になって脚部不安を発症。「深管を痛めてしまって…。ハ行していましたし、仕方がないですね」と久保智助手。気持ちを切り換え、秋の復帰を待っていた。

 そして再会。悔しい気持ちをこらえた分だけ、ソロモンは成長して帰ってきた。「体が大きくなって幅が出ました。休ませたことがいい方に出ている」。プラス16キロの体で臨んだ復帰戦は、初の古馬相手に3着と健闘。しぶとさはそのままに、力強さが増していた。

 休み明けを叩いて、期待通りに良化。栗東CWで行われた1週前追い切りは、しまい重点に5F68秒5‐38秒7‐12秒4を記録。仕上げ人が「馬場が悪いなかでもしっかりと走っていた」と話すように、サムソン産駒らしいパワーを発揮した。

 今回の舞台は阪神芝外回りの2400メートル。距離克服が課題だが「折り合いはつくタイプ。力のいる阪神も合いますからね。週末にかけて天気は下り坂。渋った馬場の方が分がありそうです」。タフな戦いは望むところだ。

 8月のレパードSなどダート重賞で2勝を挙げ、さらなる飛躍を期待されていたクロスクリーガーが20日、放牧先でX大腸炎を発症し急死した。同じ3歳馬。道半ばで世を去った僚馬の思いも乗せ、弔いVで堂々と菊花賞へ向かう。

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