サトノクラウン半弟2億3500万円で落札

 2日間にわたって開催される「セレクトセール2015」が13日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕。1歳馬のセリが行われた初日は238頭が上場された。最高価格は「ジョコンダ214」(牡、父ディープインパクト)の2億3500万円。「サトノ」の冠名で知られる里見治氏が落札した。1億円超えは8頭。売り上げは71億450万円で過去最高となった。

 会場が一瞬にして熱気に包まれた。1億円からスタートしたディープインパクト産駒「ジョコンダ214」は、活発なセリの応酬であっと言う間に2億円の大台に到達。その後も値を上げ、2億3500万円でハンマーが打ち下ろされた。

 落札に成功したのは里見治氏だ。半兄は今年の皐月賞で1番人気(6着)に推され、ダービーで3着に食い込んだサトノクラウン。「2億はいくと思ったけどね。あの値段だからあきらめていたが…ちょっと無理したかな。(弟も)馬っぷりがいいよね」。この日、同氏は今年のダービー2着馬サトノラーゼンの異父弟「トゥーピー14」(牡、父ハーツクライ)を8400万円でゲット。自らが所有したダービー2、3着馬の弟を手に入れ、2年後の競馬の祭典を心待ちにする。なお、「ジョコンダ214」はクラウンを預けた堀厩舎に、「トゥーピー14」も兄と同じく池江厩舎に入厩する予定だ。

 ほかにも、ニュージーランド3歳牝馬女王を母に持つ「キングスローズ14」(牝、父ディープインパクト)など1億円超え3頭を含む計7頭を落札。羽振りの良さを見せつけた。

 「年々、自分が買う馬の質が上がっていると思う。安い馬では上に行くのは難しい。投資に対して計算が立つかどうかは難しいが、勝ち上がれる可能性の高い馬に絞った」。どん欲にビッグタイトルを狙っていく構えだ。

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