【宝塚記念】ミロティック強豪撃破狙う

 「宝塚記念・G1」(28日、阪神)

 1年前、9番人気で2着に奮闘したカレンミロティックがG1初制覇に向けて意欲的な調整を続けている。昨年末には香港遠征も経験し、前走の天皇賞・春も3着。たくましさを増した7歳馬が、自身30戦目となる節目のレースで強豪撃破を狙う。

 昨年よりも進化を遂げたカレンミロティックが、上半期のグランプリに帰ってきた。前走の天皇賞・春では、4コーナーで先頭に立つ積極策で3着と奮闘。「3200メートルだったけど、ミロティックの競馬に持ち込めたね。見せ場タップリだったし、収穫はあった」。そう振り返った平田師は「レース後は疲れが残っている感じがしたけど、もう大丈夫。この舞台に適性があるのも分かっているからね」と手応えは十分だ。

 昨年末には自身初の海外遠征も経験。香港ヴァーズで5着に入るなど、この1年で着実に力をつけてきた。「スタートしてスッといいところが取れるのがこの馬の良さ。阪神は、千八だけどレコードも持っているしな。得意っちゃ得意やな」と自信を持って送り出す。

 担当の高阪助手も心身の成長を実感する。「香港から帰ってきてたくましくなった。天皇賞前も(栗東)CWに入れて距離を乗ってと、しんどいことをさせたけど、馬が応えてくれた」。昨年の宝塚記念から接着装蹄を採用したことも吉と出ている。「それ以降は粘りが違う。7歳だけど、今回が30戦目だし、数を使っていないから馬は若い」と力強い。

 23日朝は栗東坂路で4F65秒8。入念に体をほぐし、翌日の最終デモに備えた。05年には父ハーツクライも2着に敗れており、宝塚記念制覇は父子2代の悲願。一段としぶとさを増した先行策で、ライバルを封じ込める。

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