【中山GJ】48歳ベテラン林悲願のV
「中山グランドJ・JG1」(18日、中山)
ついにつかんだ悲願のJ・G1タイトル。48歳の大ベテラン・林は息を切らしてお立ち台に上がった。「30年かかりました。G1挑戦18回目。大差勝ち?必死だったので分かりませんでした。本当に長かった」。ひと言ひと言に実感がこもる。
アップトゥデイトがJG1初挑戦で圧巻の走りを披露した。道中は逃げた前年覇者アポロマーベリックを徹底マーク。最後から2番目の障害でかわすと、直線は差を広げるばかり。レースレコードでスタンドを沸かせた。
鞍上の執念と気迫、馬の資質が最高にかみ合った勝利だ。「アポロの後ろなら安全だと思った。3角で反応が鈍い時があるので早めに動き、4角をゴールに見立てて仕掛けました」。作戦もズバリとはまった。
J・G1初挑戦で障害重賞初勝利を決めた佐々木師は、障害馬を育てるのは16年ぶり。「適性があるのではとひらめいた。でも、心臓に悪いわ。直線は足が震えて腰が抜けそうになった」と、異次元の興奮を味わった。この後は休養に入るが、突如誕生した新星は、今後のジャンプ界をけん引していくことだろう。