【皐月賞】2歳牡馬王者プラチナ上向き

 「皐月賞・G1」(19日、中山)

 下馬評とは反比例するかのように、2歳牡馬王者が確実に調子を上げてきた。17日のダノンプラチナは美浦南の角馬場で体をほぐしたあと、坂路を1F16秒ペースで1本の微調整。落ち着きがあり、いい意味でのリラックスムードを漂わせた。

 動きを見届けた国枝師は「順調。追い切り後の様子も特に変わりはない」と満足そうにうなずく。水曜の計量で、馬体重は前走比5キロ増の477キロ。「今はグングン増える時期ではないから、これで問題はない。いい形でレースを迎えられる」。14日に還暦を迎えたばかりの師は、これまでJRAのG1を11勝。10年の3冠牝馬アパパネなど、ここ一番の仕上げには定評があるだけに、前向きなコメントはストレートに受け止めていいはずだ。

 メンバー唯一のG1馬で実績は最上位。ただ全3勝はマイルで挙げたもので、2000メートルは初出走となる。1800メートルの前走は3着に敗退。今回、最大の課題は距離の克服だろう。それでも蛯名に悲観の色は見られない。

 「前走でこなせる手応えはつかめた。このままの感じで成長していけば」。昨年のイスラボニータに続き連覇がかかる一戦へ「1回使って出来は上向いている。落ち着いて走れればチャンスはある」と反撃のシーンを思い描いた。態勢は万全。父ディープインパクト譲りの決め脚を、中山の直線で爆発させる。

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