【皐月賞】ディープ産駒なぜ未勝利?

 「皐月賞・G1」(19日、中山)

 今回のテーマは“ディープ産駒はなぜ皐月賞を勝てないのか”。10年夏の産駒デビュー以降、次々とビッグレースを制しているディープインパクト産駒だが、このレースは12年ワールドエースの2着が最高となっている。プロはこの現象をどうみるのか。

 サンデーサイレンスの後継種牡馬争いにあっさりとケリをつけた感があるディープインパクトだが、産駒は牡馬クラシック第1弾をまだ制していない。

 「たまたま」、「勝つのは時間の問題」と話す関係者も複数いた一方で、産駒に共通する特徴を原因に挙げる意見も聞かれた。そのほとんどが「カーブが急な中山内回りではトップスピードに乗りにくく、産駒特有の切れ味を使い切れない」(関西助手)、「中山はスタミナを含めた総合力が問われることが多く向いていない」(関西調教師)、「可動域が広くて大きな走りをする馬が多い。中山で持ち味が生きない馬はいますよ」(関東騎手)など、舞台設定が合わないという声だった。

超大物使わない

 また、「産駒は良血ばかり。ダービーを意識して馬をつくっている感じがある。当然、皐月賞では求められる部分は違う」(美浦調教師)、「春の最大目標をダービーに据えると、あえて皐月賞に使わなくてもと思う陣営もいるはず。実際にディープ産駒の超大物は皐月賞に使っていないでしょう」(関東調教師)と、牧場や厩舎の戦略が影響しているという意見もあった。確かに計14頭が出走して、1番人気に推された馬はいない(ダービーは4年で2頭)だけに、あながち間違った意見とは言えなさそうだ。

 ちなみにディープの背中をただ一人知る男の意見はこうだ。「たまたまじゃないですかね?切れる馬が多いから、強いてあげるなら、馬場が理由じゃないかな」。武豊は連続開催の最終週で荒れ気味になるこの時期の馬場を理由に挙げた。

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