【皐月賞】プラチナ直線で一気に加速

 「皐月賞・G1」(19日、中山)

 2歳王者・ダノンプラチナが15日、美浦Wで躍動した。僚馬アンブリッジローズ(5歳1000万下)を6Fで2馬身追走する形でスタート。そのままの隊列で4角まで進み、直線で内に潜り込むと一気に加速、馬なりのまま1秒先着する抜群の動きを披露した。「休み明けを使って動きは良くなった」。手綱から伝わる好感触に、騎乗した蛯名も思わず笑みをこぼした。

 鞍上にとっては昨年のイスラボニータに続く連覇が懸かる。「枠や展開に影響されやすいので運も必要になってくる」と牡馬クラシック第1弾制覇の難しさを説きながらも、「スプリングSでは初距離、初コースを上手に走ってくれた。残念な結果だったが、課題はクリアしてくれた」と3着に終わった今季初戦を振り返り、手応えがあったことを明かす。

 国枝師もこの一戦にかける思いは強い。牝馬3冠は10年アパパネで達成したものの、牡馬はカミノタサハラで挑んだ13年皐月賞の4着が最高着順だ。「今まで縁がなかったが、今回はチャンスだと思っている。昨年の2歳チャンピオンとして恥ずかしくない競馬をしたい」と力を込めた。

 鞍上、師と背負うものは違うが、見つめる視線の先は同じ。芦毛のディープインパクト産駒が、それぞれの思いを乗せてVへ向かって突き進む。

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