【オーシャンS】ゴスペル豪脚V

 「オーシャンS・G3」(7日、中山)

 阪神でココロノアイが桜花賞の優先出走権を獲得した10分後、中山では同厩舎のサクラゴスペルが、豪脚を発揮して高松宮記念の優先出走権を奪取。一昨年に続くVを飾った。

 主戦の横山典がココロノアイに騎乗したため、今回は戸崎圭との初コンビ。これまでは先行して結果を出してきたが、今回は急がすことなく中団で脚を温存させた。その狙いはズバリ奏功。直線で大外へ持ち出すと、メンバー最速の上がり3F34秒2の脚で先行馬をまとめて差し切った。

 特別レース3鞍を含め、この日5勝と存在感を示した鞍上は「追い切りでは気難しさを出していたが、レースでは上手にリズム良く走ってくれた。しまいは切れましたね」とパートナーを称賛した。

 阪神競馬場でテレビ観戦した尾関師(09年10月11日の音無師以来の同日東西重賞V)は「思ったよりも位置取りは後ろだったが、外からああいう脚を使ってくれるとは…。輸送で体が減りやすい馬だが、きょうは10キロ増で出走できたのが良かった」と笑顔でうなずいた。

 次はもちろん、高松宮記念(29日・中京)へ。12年から3年連続参戦して9、4、12着。昨年は不良馬場に加えて内めの2番枠で全く力を発揮できなかった。「年を重ねて、またチャレンジしたい」。7歳にして進化した姿を見せた愛馬に“4度目の正直”を期待した。

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