【阪急杯】Mデムーロ存在感示す

 「阪急杯・G3」(3月1日、阪神)

 競馬界は3月で新年度を迎え、東西トレセンに6人の新人騎手&7人の新規調教師が顔をそろえる。1日付でJRA初の外国人ジョッキーとしてデビューするミルコ・デムーロ騎手(36)=イタリア、クリストフ・ルメール騎手(35)=フランス=は、日曜阪神11R・阪急杯でそれぞれ有力馬に騎乗。いきなりの重賞Vで存在感を示す。

 JRAジョッキーとして迎える記念すべきデビューの日を、いきなり重賞Vで飾ってみせる。前走の阪神Cで3着と復調ムードにあるダイワマッジョーレを、M・デムーロが勝利へと導く。

 同馬を管理する矢作師が鞍上に期待を寄せる。「目に見えて(乗り方の)どこがいいというのはないが、不思議と馬が動く。序盤に掛かって、もうしまいはないな、と思っても最後まで持っちゃう。ウチの馬とも相性がいいしね」。10年朝日杯FSをグランプリボスで勝ち、厩舎にG1初勝利をもたらしたトップジョッキーへの信頼は揺るぎない。

 JRA重賞31勝、うちG1では10勝をマーク。日本で培った名声は言うまでもないが、欧州では不遇に泣くことも多々あった。師は「あちらで辛酸をなめるのを見てきた。既に日本でバンバン勝っていた時だよ、300マイルも運転して競馬場に向かい、1頭だけ乗って帰ってきたりとかね」とエピソードを明かす。苦労を明日への糧にしてきた姿を知っているからこそ、ともに勝利を分かち合いたい。指揮官はイタリアの名手に、人間的な面でも大きな魅力を感じ取っている。

 免許交付式で「日本の競馬は世界一。ずっと乗れることはハッピー」と意気込みを語っていたM・デムーロ。まずは開幕週の仁川で存在感を示し、今後の快進撃へとつなげたいところだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス