【シルクロードS】プリンセス衰えなし

 「シルクロードS・G3」(2月1日、京都)

 2歳夏のデビューから走り続け、今回で37戦目を迎える8歳牝馬プリンセスメモリーが重賞初Vを狙っている。既に繁殖入りしているアパパネやサンテミリオンと同期だが、馬は元気いっぱい。前走のラピスラズリSでは直線最内から豪快に差し切った。鮮やかな勝ちっぷりに現役続行が決定。これまでの6勝を11、5、5、6、11、11番人気で挙げる“穴メーカー”が、またあっと言わせるか。

 衰え知らずの8歳牝馬プリンセスメモリーが、デビューから37戦目での重賞初Vを狙う。

 「引退?(オーナーは)この春には、というつもりもあったみたい。でも前走のレース内容なら使わない手はない」と高橋博師は涼しい顔だ。昨年暮れのラピスラズリSを直線一気に差し切って快勝。単勝24・3倍と評価は低かったが、鮮やかにインをすくった鮮やかな勝利で現役続行が決まった。

 「馬は全然、歳を取った感じはない。多少変わったとしたら折り合いが楽になった。2歳のころはゲートも良くなかったし」。初めて競馬を走ったのは6年も前、09年7月の2歳新馬戦。当時コンビを組んだ高橋智大・元騎手も、牝馬3冠レースで3度負かされた同期のアパパネもとっくに引退した。

 だが、プリンセスメモリーは6歳で2勝、7歳で1勝と歩みを止めずに進化中。ジョリーダンスが8歳で阪神牝馬Sを、コウエイトライが9歳で新潟ジャンプSと阪神ジャンプSを勝った心強い先例もある。トレーナーも「牡馬は9歳でも10歳でも走るんですから。“雇用機会均等法”です」と高齢牝馬の重賞チャレンジにまんざらでもない表情だ。

 「小さい牝馬だけど根性がある。いつも爪(のけがに)に泣かされている馬なので、それだけ気をつけて。自分の競馬をしてくれれば」。これまで6勝のうち3勝が11番人気という一発屋が虎視たんたん快記録を狙う。

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